株式会社野田スクリーン
おすすめポイント
多種類のコンフォーマルコーティング剤をラインナップ
塗布加工まで対応可能
信頼性試験を自社で実施
塩水滴下試験の結果

こちらは耐マイグレーション性を試験するために行われた塩水滴下の結果画像です。コーティング剤未塗布の基盤には水滴がしみ込んでいるのに対して、野田スクリーンのコーティング剤を塗布した基盤に塩水を一定量滴下しても、腐食やマイグレーションが起きていないことが分かります。
| 使用基材 | 櫛型電極 L/S=318/318μm |
|---|---|
| 塗布品 | WOPシリーズ |
| 印加電圧 | DC 5V |
| 塩水滴下量 | 0.3g (5wt%塩水) |
株式会社野田スクリーンの基本情報
| 野田スクリーンの強み | 多様なニーズに応える技術と一貫体制 |
|---|---|
| 従業員数 | 210名(2025年4月末時点) |
| 創業年 | 1984年 |
| お問い合わせ方法 | 電話・FAX・メール・お問い合わせフォーム |
コンフォーマルコーティング剤商材
株式会社野田スクリーンは、多様なニーズに対応するため、大きく分けて3種類の電子基板保護コーティング材を取り扱っている会社です。販売だけでなくコーティング加工にも対応しており、初めてコーティング剤を検討している企業にも選ばれています。ここでは、そんな株式会社野田スクリーンの電子基板保護コーティング剤の特長について詳しく解説していきます。
目次
株式会社野田スクリーンの特徴①:さまざまなニーズに応えるラインナップと加工受託

株式会社野田スクリーンは、電子基板保護コーティング剤を求めるさまざまな企業の要望に応えるため、幅広い選択肢と柔軟なサービスを提供しています。コーティング剤の販売だけでなく、実際に基板にコーティングを施す加工サービスも行っているため、初めて導入を検討する方も利用しやすいのです。
多種類の電子基板保護コーティング剤
株式会社野田スクリーンは、顧客のニーズに合わせて最適なコーティング剤を選択・推奨できるよう、電子基板保護コーティング剤を「WOPシリーズ(標準タイプ)」「Hシリーズ(耐硫化タイプ)」「INTシリーズ(薄膜タイプ)」「PCHシリーズ」「HFHシリーズ(非フッ素タイプ)」「MUSシリーズ(無溶剤UVタイプ)」とラインナップしています。そのため、特定の用途や環境条件に合わせた細やかな提案が可能です。
WOPシリーズは、柔軟性・透明性・密着性に優れ、高膜厚化が可能なコーティング材、PCHシリーズは、耐硫化性・透明性に優れたコーティング材、INTシリーズは、極薄サブミクロンオーダーで、優れた撥水・撥油性および耐薬品性を示すコーティング材という違いがあります。
コーティング剤の販売から加工まで一貫したサービスを提供
株式会社野田スクリーンは、コンフォーマルコーティング剤の販売にとどまらず、基板のコーティング加工も行っています。そのため、コーティング剤を検討する企業や、塗布装置を導入するほどの数量ではない基板に塗布を検討している企業にとって、利用しやすく安心といえるでしょう。
塗布方法としては、ディスペンサーを用いた方法のほか、ディッピング、筆や刷毛、スプレー缶があり、さまざまな用途に対応できるのも大きな特徴です。コーティングについてお悩みであれば、まずは1度相談してみてはいかがでしょうか。
電子基板保護コーティング剤 AegisCoat(イージス・コート)
AegisCoatは、野田スクリーンが取り扱うコンフォーマルコーティング剤のブランドです。それぞれの製品の特長や主な用途について、見ていきましょう。
フッ素系速乾型不燃タイプ(WOPシリーズ/PCHシリーズ)
WOPシリーズ/PCHシリーズは、フッ素ポリマーを安全で乾燥性にすぐれる、不燃性のフッ素溶剤に溶解させた常温速乾の高機能コーティング剤です。
【特長】
高い撥水能力、耐マイグレーション性、耐硫化性、常温速乾、透明性、防錆性・耐腐食性、耐熱衝撃性、精密塗布性など。
【用途事例】
LED実装電子基板や車載用電子基板の保護、腐食ガス対策、塩害対策に使用。
非フッ素系速乾型不燃タイプ(HFHシリーズ)
HFHシリーズは、野田スクリーンがこれまで培った、フッ素コンフォーマルコーティング剤の知見を活かして開発されました。フッ素樹脂を使用せず、従来の有機溶剤系コーティング剤にはない「常温速乾」「不燃性」を実現した製品です。
【特長】
防滴・防湿性、耐マイグレーション性、耐硫化性、常温速乾、耐熱衝撃性など。
【用途事例】
塩害地域や高温多湿環境下、腐食ガス発生環境下で使用される電子基板の保護に用いられる。
非フッ素系無溶剤UV硬化タイプ(MUSシリーズ)
MUSシリーズは、フッ素樹脂・溶剤を使用しない「無溶剤UV硬化型」で、環境配慮型のコーティング剤となっています。こちらもまた、野田スクリーンの知見により生み出された製品です。
【特長】
防水・防滴・防湿性、耐硫化性、耐熱衝撃性、UV-LED硬化性、柔軟性など。
【用途事例】
塩害地域や高温多湿環境、腐食ガス環境で使用される電子基板の保護に使用。
株式会社野田スクリーンの特徴②:充実した社内設備による高い信頼性

株式会社野田スクリーンは、電子基板保護コーティング剤の開発から品質評価までを自社内で完結できる体制を整えています。外部に依存することなく迅速かつ的確な評価を行うことができるうえに、信頼性も高いというのが大きな強みといえるでしょう。
塗膜特性を測定する豊富な設備
株式会社野田スクリーンは、塗膜特性を測定する設備を社内にほぼ揃えています。コーティング剤の製造を外部に依頼する企業も少なくないなか、自社でこれらの測定機器を保有していることは、製品の品質管理や開発スピードなど、幅広い部分に信頼性があるということでもあります。
具体的には、冷熱衝撃装置、小型環境試験機、接触角計、透湿度計、レーザー顕微鏡、LCRメーター、塩水噴霧機、粘度計、耐摩耗試験機、鉛筆硬度測定器、膜厚計、耐電圧試験機、絶縁抵抗試験機、マイグレーション試験機、UV硬化炉、DIPコーターなどが導入されており、さまざまな角度から測定が可能です。
実際の塗布条件出しと一貫した対応力
株式会社野田スクリーンは、ディスペンサーを用いた基板へのコーティング剤塗布の様子も確認でき、塗布の条件出しもできるため、コーティング剤の使用について一貫して対応できるという強みもあります。
塗布後の信頼性評価も自社で行うため、一連のプロセスで発生しうる課題に対して、迅速に対応できるのです。
株式会社野田スクリーンの特徴③:次世代を見据えた製品開発と広範な基板保護への取り組み

株式会社野田スクリーンは、現在のニーズだけでなく、将来の市場動向や環境への配慮も視野に入れた製品開発を行っています。また、電子基板が直面する様々な故障原因を考慮し、基板保護の重要性を幅広く捉えているのも特徴です。
環境配慮型「無溶剤UV硬化型コーティング剤」の開発
株式会社野田スクリーンは、次世代を見据えた製品企画・開発に力を入れており、とくに環境配慮型のコーティング剤として「無溶剤UV硬化型」に力を入れています。この製品は、LEDの単波長でも硬化が可能であり、環境負荷の低減に貢献することから需要が高まっているコーティング剤です。
オゾン破壊係数はゼロ、PRTR法に該当せず、もちろん、RoHS指令対応です。また、PFOA規制に該当しないことや、全品PFOA対策品であることも安心の理由です。こういった環境への配慮をし続ける姿勢を見せていることこそが、株式会社野田スクリーンの信頼につながっているのでしょう。
水分だけでなく腐食ガスからも基板を保護
電子基板が故障する原因は、水分だけではありません。腐食ガスによっても基板が故障する可能性があり、その対策も重要視されています。
そのため、株式会社野田スクリーンが提供する基板保護コーティング剤は、水分だけでなく、こうした腐食ガスからも基板を保護する機能を持ち、さまざまな環境下での電子基板の保護を可能にしているのです。
まずは公式サイトをチェックしてみよう!
株式会社野田スクリーンは、電子基板保護コーティング剤の専門家として、多様なニーズに応える製品とサービスを提供しています。3種類のコーティング剤ラインナップと、液剤販売から加工まで一貫したサポート体制を提供しており、初めてコーティング剤の導入を検討している企業や、少量の基板に塗布を検討している企業にとっても依頼しやすいでしょう。
次世代や環境にも配慮した製品の開発にも力を入れており、長く安心して任せられる会社でもあります。電子基板保護コーティング剤のことでお困りであれば、まずは公式サイトをチェックして、気軽にお問い合わせをしてみてください。