日東シンコー株式会社

公開日:2025/07/30 最終更新日:2025/09/04
日東シンコー株式会社 引用元:https://www.nittoshinko.co.jp/products/moisture-proof-coating/
会社名日東シンコー株式会社
住所福井県坂井市丸岡町舟寄110号1番地1
電話番号0776-66-1360

日東シンコーは、エレクトロニクス分野において信頼性と耐久性を支える「コンフォーマルコーティング剤」を開発・製造する会社です。プリント基板を外的環境から保護するシール材やコート材で高い技術力と実績を誇ります。この記事では、日東シンコーの主力製品や技術的な強みについて詳しく解説しているので参考にしてください。

電気絶縁技術を武器に「なくてはならない製品づくり」を行う

日東シンコーは、1997年10月に日東電工グループの電気絶縁材料事業を再編するかたちで誕生しました。以来、電気絶縁技術を中核に据え、産業界の高度なニーズに応える製品開発を展開してきました。

また、単なる絶縁性能だけにとどまらず、放熱性や粘着性、高耐久性といった複数の機能を融合させることで、自動車、パワーエレクトロニクスといった先端分野でなくてはならない製品の実現に寄与しています。

ESG経営を核とする

日東電工グループ全体では、環境・社会・ガバナンスを企業経営の中心に据え、社会課題の解決と経済的価値の創出を両立させることを目指しています

日東シンコーもその方針を共有し、省エネルギー家電の効率化、電気自動車の普及促進、さらには再生可能エネルギーや水素社会の実現に資する製品の開発に力を注いでいます。

したがって、日東シンコーの絶縁技術の産業界への拡大は、電気の流れを制御するだけでなく、環境負荷の低減にもつながっているといえるでしょう。単なる技術提供会社ではなく、持続可能な社会を支える役割を果たしているのです。

防湿コーティングに利用可能なエレップコート

プリント基板は、電子機器の性能と信頼性を支える中核的な存在です。しかし、屋外や高温多湿、塩害、硫化ガス、粉塵といった厳しい環境にさらされると、基板の劣化や誤作動の原因となりかねません。

過酷な条件下でも安定した動作を維持するために欠かせないのが、日東シンコー株式会社が提供する防湿コーティング材「エレップコート」です。

さまざまな製品に活用されている

エレップコートは、基板の表面にすぐれた防湿・絶縁・防塵機能をもつ保護膜を形成し、電子機器の長期的な信頼性を高めるために広く活用されています

エンジンコントロールユニットや電動パワーステアリングといった車載用電子機器をはじめ、エアコンのような家庭用電化製品の回路基板、その他多様な電子部品に使用されており実績も豊富です。

多様な用途で使用可能

エレップコートは、水系と溶剤系の2タイプ用意されており、用途や作業環境に応じた選択が可能です。容量のラインアップも豊富で、LSS-540Eは17kg缶、LSS-520MHおよびMHFについては、4kg・14kg・15kg(UN缶)と多様なサイズがそろっているため、使用規模に応じた選択が可能です。

さらに、粘度の調整や塗布器具の洗浄などのために、専用の希釈剤も用意されています。あらかじめ推奨濃度に希釈されたタイプもあるので、ディスペンサーでの塗布作業にも対応可能です

シール材「エレップコート LSSシリーズ」も提供

「エレップコートLSSシリーズ」は、回路基板を厳しい使用環境から守るために開発された高性能なシール材として、幅広い産業分野から高い評価を受けています。

ひずみや応力を抑えクラック・リーク電流を防ぐ

エレップコートLSSシリーズは、電子機器の中核を担うプリント基板の、高温多湿や激しい温度変化、粉塵の多い現場での使用に威力を発揮します。

ゴム変性材料を主成分とした液状のシール材であり、基板の部品面に直接塗布することで、湿気や結露、振動、さらにはホコリといった外的要因から基板全体を効果的に保護します。

特筆すべきは、素材がもつ物理的な特性です。低ヤング率と小さな熱膨張係数により、温度変化によるひずみや応力が最小限に抑えられるため、電子部品や基板に余計な負荷がかかりません

これにより、時間の経過とともに生じる可能性のあるクラックやリーク電流といった劣化現象を防ぎ、長期間にわたる信頼性を実現します。さらに、防湿性、防水性、絶縁性、防塵性といった多くの機能があり、基板の耐久性を大幅に向上させます。

加えて、すぐれた接着性により、塗布後わずか3〜15分という短時間で安定した膜を形成できる点も実用面での大きなメリットです。速やかな成膜は、製造ラインでの工程効率を高めるだけでなく、作業環境の改善にも貢献してくれるでしょう。

LSSシリーズの一例

「LSS-540E」は、有機溶剤を含まず、水をベースとした安全性の高い防湿コート材で、非危険物として取り扱える点が特徴です。一方、溶剤系では「LSS-520MH」が代表的で、PRTR法や輸出貿易管理令に該当しない製品ながら、すぐれた耐熱性を備えています

また、「LSS-520MHF」はLSS-520MHの蛍光タイプで、塗布後にブラックライトをあてることで、作業後の塗布状態を視覚的に確認できる機能を備えています。

まとめ

日東シンコーは、電子機器の信頼性を確保するコンフォーマルコーティング剤で、エレクトロニクス分野の発展を支える会社です。中でも「エレップコートLSSシリーズ」は、防湿・防水・絶縁性能に加え、すぐれた密着性と耐久性を兼ね備えたシール材として、多くの現場で採用されています。さまざまな高性能製品を提供し、エレクトロニクス分野を支える日東シンコーは、現代社会に欠かせない存在といえるでしょう。

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引用元:https://www.nodascreen.co.jp/


引用元:https://www.arbrown.com/products/humiseal/



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