生産現場において幅広く活用されているプリント基板ですが、突然不具合や故障が生じることも少なくありません。電子機器やパソコンの重要な役割を果たしているため、故障の際は適切な対応が求められます。この記事では、プリント基板が故障してしまう本当の原因や実際に現場で役にたつ予防のための対策を詳しく解説します。
プリント基板が壊れる「本当の原因」とは
プリント基板が壊れる「本当の原因」は、単なる部品の劣化や物理的損傷だけではなく、設計や製造、使用環境など複数の要素が複雑に絡み合って起こるものです。内部にはICチップなどの電子部品が実装されており、それらが微細な配線で接続された電子回路の土台となる重要な部分です。しかし、さまざまな要因によって壊れて動作しなくなることがあります。おもな原因は、大きく4つに分けられます。電子部品の劣化や故障
長年の使用や高温環境によって内部の重要な部品が劣化し、正常に機能しなくなってしまいます。とくにプリント基板は熱に弱く、周囲の温度が10度上がるだけで寿命が半分以下になるともいわれています。配線の断線やショート
基板上の繊細な配線に傷や断裂が生じたり、異物などによって回路がショートしたりすると電気が正しく流れなくなり、導通不良を引き起こす可能性があります。金属部分の腐食や汚れ
基板上の金属部分は空気中の湿気や酸素と反応して酸化し、サビが発生することで電流が流れなくなることがあります。また、素手で触れることで皮脂やホコリが付着することも導通不良の原因となります。静電気による故障
人や物に帯電した静電気が部品に放電されると、一時的に大きな電流が流れたり高温になったりして、電子部品が損傷することがあります。静電気は装置内部に自然に蓄積されることもあれば、帯電した埃や塵が侵入して発生することもあります。これらの原因が複合的に重なり合うことで、不具合や故障が引き起こされます。
プリント基板が壊れたときの対応
プリント基板は精密機器であるため、どれだけ丁寧に扱っていても経年劣化や外的要因により故障してしまうことがあります。万が一故障が発生した場合は、まずその原因と故障箇所を特定し、適切な対応を取ることが重要です。修理による対応
基板上に明らかな断線や部品の破損が確認できる場合は、はんだ付けや部品交換などによる修理を行うことが可能です。ただし、修理には高度な専門知識と設備が必要であり、自己判断で行うと製品保証の対象外になる場合があります。リスクを避けるためには、製造元や修理専門業者に相談することが望ましい対応です。交換による対応
修理が困難、あるいは高額になる場合は、基板を交換したほうがコストや時間の面で有利となることが多くあります。また、故障の原因が特定できないケースでは、プリント基板だけでなく装置全体の交換が必要になる場合もあります。状況に応じた判断
修理と交換のどちらが適切かは、故障箇所やコスト、納期などの条件によって異なります。状況に応じて柔軟に判断することが求められます。プリント基板の故障を防ぐ!予防策はある?
プリント基板は電子機器の心臓部ともいえる重要な部品です。いったん故障すると修理や交換に大きなコストや時間がかかるため、日頃からの予防策が欠かせません。ここでは、代表的な3つの対策を紹介します。適切な環境下で使用・保管する
プリント基板を使用する電子機器は熱に弱いため、メーカーが推奨する温度や湿度などの環境条件を守って使用・保管することが重要です。たとえ外部環境に配慮していても、内部の温度が高くなると機器の寿命を縮める原因になります。そのため、排熱機構の点検やファンの定期清掃、水冷機構の検査などを定期的に行い、熱がこもらないように管理する必要があります。また、換気が不十分で塵やほこりが溜まりやすい場所、結露が起きやすい環境、高湿度の場所での使用や保管は避けるようにしましょう。
必要なとき以外は手を触れない
プリント基板上の金属部品は腐食しやすいため、できるだけ触れないようにしましょう。皮脂や汚れの付着は劣化や不具合の原因になります。また、電子機器の筐体を開けるとプリント基板がむき出しになり塵や埃が付着しやすくなります。これも故障や性能低下につながるおそれがあるため、触れる際には素手ではなく手袋を使うなど、取り扱いに注意する必要があります。